
豊前の小倉と筑後の松崎を結ぶ街道で中世以来のルートがあり、江戸初期頃には整備され、盛んに利用されました。しかし、寛永期に長崎街道が整備されると、徐々に通行が少なくなりました。
本市には、ルート内で最も険しい八丁峠や、大隈町、千手町という二つの宿場町があり、大名の参勤交代や民衆の社寺参詣の道として広く利用されました。八丁峠には古道と新道があり、黒田の秋月藩が出来た頃に、古道が秋月城下を直接通過するという防衛上の理由から、新道を開くことになりました。かつて、この街道を通過した著名な人物には、豊臣秀吉や伊能忠敬がいます。
現在は、通称「おおよこい」と呼ばれる地区を中心とした約204mの区間が古道の風情をよく残しており、平成22年に市の指定史跡になっています。
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