
弥生中期(紀元前1世頃)の墳丘墓で、周溝をもった方形プランの中に、大陸の影響を強く受けたと見られる木槨墓を中心に甕棺墓や木棺墓、土壙墓など総数20基のお墓があり、その中から,青銅の戈や剣、ヒスイの勾玉、碧玉の管玉、磨製の石剣や石鏃(矢じり)などが出土しました。
木棺をさらに板材で囲うという木槨墓は、大陸系の埋葬様式で、類例も少なく学術的に貴重であることから、平成6年(1994)に県の史跡に指定されました。
墳墓形成の時期は、弥生中期前半(紀元前2世紀)から中期末頃(紀元前後)に及び、被葬者は墓制の特殊性や副葬品から、特定有力者集団で、一定地域の支配層と想像できます。(※現在見学はできません。)
鎌田原弥生墳墓群
所在地:嘉麻市馬見123-1番地
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